Windows PCを使っていて、あるアプリが不要だったら、下のように普通に「アンインストール」していることと思います。
アンインストールすること自体は全く問題ないのですが、アンインストールしてパソコンから消去したら「これで完全に削除できた!」と考えるのは、大間違いなんです。
実はアプリを普通にアンインストールしただけだと、設定ファイル・ログ・キャッシュといった 残骸ファイル はパソコンのレジストリ内(根幹部分)に残ったままということがよくあります。
それらの残骸ファイルは手動で整理しない限り残ったままですし、そのまま放置していると危険なファイルもあるんです!
この記事ではただアンインストールするだけでは残ってしまう「残骸ファイル」を、完全削除したほうが良い理由と完全削除できる無料ソフトを解説していきます。
アンインストールで完全削除はできていない!

上述のように通常のアンインストール操作では、「アプリで設定した内容」とか「ライセンス情報」・「一時的に保存されたキャッシュデータ」などは、アプリ本体が削除されても残り続けます。
そんな残骸ファイルは、積もり積もればストレージを無駄遣いしていきます。
それにただゴミファイルが増えるだけではなく、特に悪意のあるアプリだと残骸ファイルがシステムに危険をもたらす可能性が十分にあります。
残骸ファイルを放置しておくことのリスクとは?

■ アンインストールするたびに残骸ファイルがストレージを圧迫する
アプリ単体では数KB〜数MB程度ですが、積み重なるとGB単位になっていきます。ストレージ容量が少ないSSDだと、ディスク容量を無駄に圧迫します。
ゲームやクリエイティブ系ソフトは設定フォルダの容量が多めです。
■ 悪意あるプログラムによるセキュリティリスクがある
もし取り込んでしまったアプリにマルウェアが仕込まれていたら、アンインストール後も監視プログラムが残り続けて、システムの裏側で活動を継続したり、情報漏洩の足がかりになっている危険性があります。
残骸ファイルを安全・徹底的に削除する方法

確実に残骸ファイルを削除するには、アンインストール支援ツール(アンインストーラー)を活用するのがベストです。
いろんなアンインストーラーソフトがありますが、あやしいソフトも出回っているので信頼が証明されている Geek Uninstaller(ギーク アンインストーラー)か Revo Uninstaller(レボ アンインストーラー) を利用するのが無難です。
アンインストールする時には システムの復元ポイントを作成してから実行すると、もしもの時の保険になります。
Geek Uninstaller のダウンロードと使い方
Geek Uninstaller は軽量なのが魅力。Windows では削除してくれない残骸ファイルをきれいさっぱり掃除してくれます。
使い方は次の流れです。
1)まず Geek Uninstaller をダウンロードする
Geek Uninstaller公式サイトを開いて「Download」ボタンをクリックします。

信頼できるソフトを紹介している Vector の公式サイトからもダウンロードできます。

任意の場所にZIPファイルがダウンロードされたら、右クリックして「すべて展開」します。

geekアプリ の exe エグゼ(実行)ファイルをクリックして起動します。

2)アプリ一覧から完全に削除したいアプリを選択する
パソコンにインストールされているプログラム一覧が表示されます。
右クリックして「アンインストール」を選択すれば完全に削除してくれます。

3)残骸ファイルのスキャン
Geek Uninstaller が、自動で残存ファイルとレジストリをスキャンします。
4)残骸を徹底削除する
見つかったファイル・レジストリエントリがリスト表示され、「削除」をクリックすれば完全消去です。
下記の表にも説明していますが、アプリが破損していてアンインストーラーが動かない場合は「強制アンインストール」を選択します。
メニュー内の項目の機能とは?
アプリを選択して右クリックするとかきのようなメニューが表示されます。
それぞれの機能を簡単に解説します。

| 操作項目 | 機能の説明 |
| アンインストール | まずアプリ標準のアンインストーラーが起動します。 それからシステムをスキャンし、残されたファイルやレジストリの痕跡(レジストリエントリなど)を検出して削除してくれます。 |
| 強制削除 | 通常のアンインストールが失敗したり、プログラムが破損している時に使用します。この機能を使うと関係するすべてのファイルとレジストリを強制的にスキャンして削除します。 でもまず上の「アンインストール」ボタンから実行するのをおすすめします。 |
| エントリの削除 | プログラム自体はすでに削除されているのに、Geek Uninstaller のリストやWindowsの「アプリと機能」のリストに名前だけが残ってしまっている時に、リスト上の項目を削除するだけの機能。 ファイルやレジストリの削除は行いません。 |
| レジストリエントリ | Windowsのレジストリ内に、プログラムがインストール時や使用時に書き込んだ情報のことです。アンインストール後もこれが残ると、システムの動作が不安定になったり、再インストール時に問題が発生したりする原因となることがあり、Geek Uninstallerはこの不要なレジストリエントリを削除します。 |
| インストールフォルダー | アプリがインストールされている場所(ディレクトリ)のフォルダーを直接開くことができ、アンインストール前に残されたファイルを確認できます。 |
| ググる | 選択したプログラムの名前をGoogleで検索する機能。どんなアプリかよく分からない時に調べるのに役立ちます。 |
Microsoft ストアアプリも削除できる
Geek Uninstallerでは、Microsoft ストアアプリもアンインストールできます。
画面上部にある「表示」タブをクリックします。
そして「Microsoft Store Apps」を選択します。
そうするとMicrosoft ストアからインストールされたアプリだけが表示されます。

あとは先ほどと一緒。
削除したいアプリをリストから見つけて、右クリックから「アンインストール」を選択します。

通常のアンインストールが始まり、アプリの削除と残されたデータのクリーンアップが行われます。
アンインストールのまとめ
ふつうにアンインストールするだけではアプリを完全削除できているわけではないということを、しっかり理解しておく必要があります。
特に怪しいアプリをインストールしてしまってからアンインストールしたときに、そのアプリの残骸ファイルがバックグラウンドで動いているなんてことも十分あります。
安全・確実にパソコン内のシステムをクリーンな状態に保つために、今回紹介した Geek Uninstaller アンインストール支援ツールを活用して不要な残骸は抹消していきましょう。
Windows11 パソコンの初期設定特集
Windows 11 のパソコンを買ってきたらまず取り組むべき初期設定を下記記事にまとめています。
参考にしてみてください。




