Windows 11のパソコンを買ってきたらまずやっておきたい設定の中に、「電源とバッテリーの管理」があります。
せっかく性能の良いパソコンを買ってきたのに、「電源モード」の設定によってはわざわざパフォーマンスを落とす設定になっていることがあります。
この記事では、電源モードの設定を高パフォーマンスを追求した設定にして高速化する方法を解説します。
電源モードの設定方法
スタートボタンを右クリックして「電源オプション」へ進みます。

「電源モード」を選択します。

初期設定では「バランス」が選択されていると思いますが、下記のように3つのモードから選べます。

電源モードの使い分け ― 「バランス」のままでいいのか?
上述のように Windows 11には主に3つの電源モードがあってデフォルトでは「バランス」が指定されています。
「バランス」モードというだけで安心感を与えてくれそうな気がしますが、でもせっかくハイスペックなパソコンを買ってきたのに性能を発揮できていないということでもありますよね。
3つの電源モードの特徴
🔲 最適な電力効率(バッテリー駆動時にはおすすめ)
電力の消費を最大限抑えることに重点を置いたモードです。バッテリー駆動でノートパソコンを使っている時に少しでも長い時間パソコンを動かしたいという時にはベストでしょう。
PCの動作は遅くなりますが、その分バッテリーが長持ちします。
🔲 バランス
「バランス」モードは、電力消費とパフォーマンスのバランスが取れた状態です。
普段使いで困ることはないモードでインターネット閲覧、メールチェック、動画視聴など様々な用途で快適に使えるように設計されています。
🔲 最適なパフォーマンス
パソコンの性能を十分に発揮させたいのであれば「最適なパフォーマンス」がおすすめです。せっかく優秀なスペックのパソコンを購入してきたのであれば、性能を十分に発揮させたほうが快適にサクサク動いてくれます。

特に下記のような重い処理には強力なパフォーマンスで動作します。
• ゲームを快適に楽しみたい時
グラフィックを多用する最新のゲームもよりスムーズに動くようになります。
• 動画編集や画像加工をする時
大きなファイルを扱ったり複雑な処理をしたりする際に、作業効率がアップします。
• プログラミングやデータ分析を行う時
CPUやメモリをたくさん使う作業でも軽快な動作が期待できます。
もちろん「バランス」モードよりは電力消費が増え、ノートパソコンであればバッテリーの持ちは短くなります。それに冷却ファンが高速で回転し、発熱や動作音が大きくなるということもあります。
「最適なパフォーマンス」に設定してみて、使い心地を試しながら使ってみましょう。
「画面オフ」にする時間・「スリープ状態」にする時間の設定
補足として「電源とバッテリー」ではさらに、しばらくパソコンを動かさなかったとき(アイドル状態)からどれだけの時間が経過したら、「画面オフにする」かとか「スリープ状態にする」かを指定できます。
使用状況に合わせて設定しましょう。

「カバーを閉じた時」や「電源ボタンを押したとき」の動作設定
下の方に進むと「電源ボタンを押した時の動作」、「カバーを閉じた時の動作」も指定できます。

隠れた高性能モード「究極のパフォーマンス」
一部の Windows パソコンでは、「高パフォーマンス」よりもさらに上を行く「究極のパフォーマンス」という隠れた電源プランが指定できます。
特にデスクトップPCや高性能なワークステーション向けに用意されていて、徹底的にパフォーマンスを追求したい方向けのモードになります。
ただ通常の設定画面には表示されないので、下記の記事で解説している手順で指定できるようになります。
● Windows10/11隠し設定『究極のパフォーマンス』モードの有効化方法と注意点
「電源モード」のまとめ
Windows 11の電源モードは、パソコンの使い勝手と直結する設定です。
● 普段使いなら「バランス」
● バッテリーを長持ちさせたいなら「最適な電力効率」
● パソコンの動作パフォーマンスを落としたくない! 快適に動かしたい! ということなら「最適なパフォーマンス」
というような感じで、状況に合わせて選び分けていくことができます。
自分の使い勝手に合った電源モードでWindows 11を最大限に活用していきましょう。