楽天モバイルSIMをメイン回線として1年間使ってきて、楽天モバイルで良かった!と感じたところと使いにくい!と感じたところそれぞれ分かってきたので、参考にお伝えしたいと思います。
メリット | デメリット |
〇 3,278円でデータ容量を無制限で利用できる(テザリングの利用も無制限) 〇 「Rakuten link」で通話し放題 〇 海外利用分2GBが無料でついている 〇 キャンペーンで付与される楽天ポイントがお 得 〇 楽天市場で買い物する人はお得(ポイントが4倍になる) | ✖ 3~20GBで使う人は他社より割高になる ✖ 通話品質は利用環境による ✖ 「my 楽天モバイル アプリ」の利用量がリアルタイムではない ✖「Rakuten link」の広告が多すぎて通話が使いづらい ✖ キャンペーンが多すぎて複雑、分かりにくい ✖ 実店舗は少ない |
楽天モバイルのプラン料金

〇 メリット プランが一つのみで利用量に応じて自動で変わるので分かりやすい。3GB未満は1,078円と手ごろな料金体制、使い放題が利用できるのもGood!
✖ デメリット 3~30GBまでが一律金額で、5GBとか10GBしか使わないという人にとっては、他社より割高になる
料金プランが分かりやすい・使い放題あり
楽天モバイルの料金プランは「Rakuten最強プラン」の ただ 1つだけ というのが分かりやすくていいですね。
月末までに利用したデータ容量に応じて3段階で料金が自動的に変わるシステムです。
3GB未満であれば 1,078円(家族割適用なら 968円)で利用できます。逆に20GBを超えてどんなに使っても3,278円で、速度制限がかかることなく使えるというのは凄いサービスです。
他社プランだと当月にプラン変更はできないので、「今月は10GBプランだったのに1GBしか使わなかった!」というときも10GBの月額料金を払わないといけませんが、そういう時は楽天モバイルのプランが良かったと感じます。
楽天モバイルの「Rakuten 最強プラン」料金表
楽天モバイル | 1人で使う(税込) | 家族割引適用(税込) |
3 GBまで | 1,078円 | 968円 |
20 GBまで | 2,178円 | 2,068円 |
20 GB超え(データ無制限) | 3,278円 | 3,168円 |
ただこの料金システム、3GBをちょっとでも超過してしてしまうと 20GB未満までの2,178円となり、4GBや5GBしか使っていなくても2,178円と一律金額になってしまうんです。
そこが残念なところではありますね。
ちなみに IIJmioの料金と比べてみると…
例えば IIJmioだと5GBでも990円、10GBは1,500円となり、1カ月の容量が楽天モバイルで3GB~20GB利用する人にとっては割高ということになります。
IIJmio | 2GB | 5GB | 10GB | 15GB | 25GB | 35GB | 45GB | 55GB |
音声SIM | 850円 | 990円 | 1,500円 | 1,800円 | 2,000円 | 2,400円 | 3,300円 | 3,900円 |
なので楽天モバイルでのお得なデータ容量の使い方は、3GB未満におさえるか、20GB以上の無制限で使うのであればメリットは十分あります。
そしてデータ容量が使い放題なので、楽天モバイルSIMをモバイルルーターやホームルータに挿して自宅のWi-Fiとして使うと、家に光回線を引くよりずっと費用を抑えることができます。
回線の繋がりやすさはどうか?
回線速度は使う場所や時間帯でもちろん違ってきますが、平均的には 30MB 前後くらいで、ネット閲覧でストレスを感じたことはないです。
オンラインゲームをするという方には向かないですが、アプリや画像のダウンロード、動画視聴なども問題なくできます。
YouTubeの推奨速度が1080pで5Mbps、4Kであっても20Mbpsと言われているので、30MBくらいであれば十分だと思います。
Rakuten link アプリでの通話品質はどう?

〇 メリット 「Rakuten link」アプリでの通話がかけ放題!
✖ デメリット エリアや利用環境によっては通話品質が悪いところもある
通話かけ放題なのがGood!品質は利用環境・エリアによる
楽天モバイルは「Rakuten link」アプリでの通話がかけ放題というのは大きなメリットですね。
たまに電話番号発信を使うというレベルなのですが、それでもふつうに 22円/30秒 で通話するとあっという間に数百円という料金が飛んでいきます。
そのために他社だと○分以内は無料とか、かけ放題オプションを別途契約する必要がありますが、楽天モバイルはその心配がないのがとても助かります。
最近、通話品質で困ったことはなかった
あくまで個人的な感想ですが、これまで通話をしてきた中では、「通話が途切れる」とか「相手の声が聞こえない、自分の声が届かない」というようなことはなかったです。
ただ楽天モバイル利用者の口コミや評価などを見てみると、「通話は問題ない」という声もあれば「音声が途切れる・相手の音が聞こえない・自分の音声が届かない」など、通話品質が悪くて使いものにならないという人もいるので、利用するエリアなど利用環境によってだいぶ違いそうですね。
でも地域差があるのはドコモや au・SoftBankでも同じです。
どうしても通話品質を確保しておきたい方は、デュアルSIMにして自分の活動エリアで繋がる格安SIMをサブ回線として契約してすると、いざという時役立ちます。
通話品質が良いと評判な格安SIMサービスは LINEMO。
電波はソフトバンク回線をそのまま受けられるので昼間の時間帯も遅くなる心配はありません。
海外でのインターネット利用についてはどうか?

楽天モバイルは追加料金不要で、海外で1カ月 2GB分インターネット利用ができます。
2GBを超えると128kbpsに速度制限がかかりますが 500円/1GBでチャージできます。
海外で楽天モバイル eSIM を使っていますが、現地SIMとの入れ替え不要、快適にネットを使えるのでとても助かっています。
詳しくは下の記事もご確認ください。
楽天モバイルの他の注意点
楽天モバイルを利用する上で幾つか注意しないといけないポイントがあります。
使いづらさという点ではデメリットと言えると思います。
“3GBまで”で制限するということはできない
「Rakuten最強プラン」は、利用データ容量に応じて自動的に料金が上がっていくプランになっています。3GB未満に抑えたいと思っていても、1メガでも超えると一気に2,178円になってしまうんです。
3GBでストップさせる機能があればいいんですが、そういう設定はないです。
「my 楽天モバイル アプリ」上で見える利用量がリアルタイムではない

今月どれくらいデータ通信を使ったかをこのアプリから確認することができますが、反映までの時間がマチマチ。
特に月末近くになると反映に時間がかかることがあります。
しかも公式サイトでは「データ利用料は概算です」と表示されています。3GBを超過するかどうかのギリギリのラインだと、リアルタイムで反映してくれないのは残念ですね。
圏外から発信すると非通知で表示されることがある
Rakuten linkを使った通話は、圏外でもWi-Fiに繋がった状態からだと発信できます。
ただ圏外エリアからRakuten linkで発信すると相手には非通知になるという事象が発生します。
Rakuten link アプリが広告過多で使いにくい

通話するのに使うこのRakuten linkアプリが、広告表示が多いのが使い勝手を悪くしています。
通話するためのアプリですから、ダイヤル画面がすぐに出てほしいのですが広告であふれ返っています。
アプリを開いて電話をかけるまでタップ数が多いので、もっと使いやすくしてほしいところです。
iPhoneでは Rakuten link に履歴が残らない
iPhoneでは、着信すると標準アプリに着信履歴が残り、Rakuten link側には履歴が残らないんです。
そのため電話帳に登録していない番号に折り返したい時は、番号を手打ちするかコピペしてから発信しないといけないという不便さがあります。
iPhoneの標準アプリから発信してしまうと22円/30秒かかるので注意が必要です。
iPhoneでのSMS送信は有料になってしまう
これは楽天モバイル側の問題ではなく Apple側のプライバシー保護とAppストアの規約に基づく制約が原因で、Rakuten linkアプリが iOS システムの着信履歴に直接アクセスできない仕様になっているようです。
AndroidスマホでのSMS送信は無料です。
契約解除料が発生する
契約月を1か月目として、1年以内の解約は契約解除料として1,078円の費用が掛かるようになりました。
キャンペーンが複雑

楽天モバイルでは多数のキャンペーンが実施されていますが、併用できるものと併用できないものがあったりと複雑なのはデメリットです。
「楽天モバイルを実際に使ってみて」の感想
一番最初に契約したのが楽天モバイルで、それからしばらくして他社へ乗り換えていました。
そのころと比べるとかなり繋がりやすくなったのと、通話品質もネット回線も良くなっていて使いやすくなっているという印象です。
通信費を安く抑えたいという方はぜひ楽天モバイルを検討してみると良いと思います。