ノートパソコンの充電の減り方が、最近早くなってきたような気がします。
ノートパソコンなどのバッテリーは、充電と放電を繰り返しながら毎日少しずつ弱っていきます。
バッテリーが劣化してくると充電の減り方が早くなり、最後は全く充電ができなくなります。
急にバッテリーが使えなくなって困るというトラブルを避けるためにも、自分の使っているノートパソコンのバッテリー状態を知っておくのは良いことです。
Windowsに標準搭載されている「Battery report」の機能を使うと、パソコン購入時と比べてバッテリーがどれくらい(何 %くらい)消耗しているのかがよく分かります。
バッテリー状態の確認方法
画面左下の「ここに入力して検索」に、「cmd」と入力して「コマンドプロンプト」を起動します。
コマンドプロンプト(真っ黒い画面)が起動したら、カーソルが点滅している部分に【powercfg/batteryreport】と入力してEnterキーを押します。
ファイルパスの部分「C:¥Users¥(PCのユーザー名)¥battery-report.html」の部分をコピーします。
Google Chromeなどのブラウザを起動してから、URLの部分に先ほどコピーしたものを貼り付けましょう。
そうするとBattery report(バッテリーリポート)画面が表示されます。
その下の部分に「Installed batteries」という項目がありますが、特に注目したいのは2つの項目です。
DESIGN CAPACITY(設計容量)・・・購入時のバッテリー容量。実際には時間と共に減衰していく。
FULL CHARGE CAPASITY(フル充電容量)・・・今の時点での バッテリー最大容量。
私のノートパソコンの場合は、25,041÷44,400=0.56…ということで、購入時よりも約56%に劣化しているということが分かります。2016年購入のパソコンなので6年近く経過して半分近く減ったということになります。
一般では毎日充放電を繰り返して使用すると、だいたい2~3年で容量が初期状態の約50%になると言われているのでまだ持っているほうなのかもしれません。
バッテリーの最大容量(購入時の容量)の50%を下回ったらバッテリーの交換時期といわれていますのでまだしばらく様子を見ようと思います。
バッテリーが劣化することのリスク
バッテリーの劣化を放置しておくと何が危険でしょうか?
パソコンを使っている時に急激に充電が減っていくと、作業中のパソコンがシャットダウンしてしまってデータや作業中の情報が消えてしまうリスクがあります。
また、劣化が進んだバッテリーを使い続けると異常な高温になって、パソコン内の他のパーツの不具合が出てくる可能性もあります。
バッテリー交換についてはパソコンメーカーや修理店などに相談しましょう。自分で交換すると今後メーカー補償が受けられなくなることがあります。
バッテリー寿命をできるだけ延ばす充電の仕方
バッテリー充電は電池のタイプによって理想の充電方法が異なります。主に2つのタイプがあります。
・リチウムイオン電池(現在のバッテリーのほとんどがこのタイプ):バッテリーが残り20%くらいになった時に充電し80%くらいまで充電する。100%まで充電してしまうと充電を縮める。
・ニッケル水素電池:バッテリーの充電を0%まで使いきってから、80%くらいまで充電する。
どちらの電池もフルに充電せずに80%くらいを目安にしておくほうが寿命が長くなりやすいようです。
最後に
ノートパソコンのバッテリー状態をこまめに確認する必要はありませんが、思い出したころに確認してみて劣化がどれほど進んでいるか見てみると良いかと思います。
ご利用環境に合わせて今回紹介したバッテリーの延命方法を参考に使い方を工夫してみましょう。