海外での生活を始めると、最初の関門の一つはゴミ出しではないでしょうか。
海外に限らず日本国内でも各自治体によっていろんなルールがあって、引っ越したばかりの時は戸惑いますよね。
台湾ともなれば日本のゴミ出しとは全く違うルールで初めは戸惑うかもしれませんが、慣れれば簡単、新鮮でおもしろい雰囲気です。
台湾でのゴミ出しは時間が重要なので、アプリを活用すればゴミ出しの予定が立てやすくなります。
この記事では、台湾のゴミ収集事情とゴミ出しスケジュールに役立つアプリについて解説します。
台湾のユニークなゴミ収集システム
日本ではたいていゴミ置き場が決まっていて、その指定されたゴミステーションにゴミを出しますが、台湾では決まったゴミ置き場がというものがありません。

その代わりに決まった時間にゴミ収集車が街を巡回してくれて、上の写真のように住民は収集車の到着に合わせて直接ゴミを捨てに行くというシステムです。
収集車からはたいてい「エリーゼのために」の曲が流れているので、近づいてきたらすぐに分かりますよ。
ゴミの分別は、主に「一般 (可燃)ゴミ」「資源ゴミ」「生ゴミ」の3種類に分けられています。
収集車は一般ゴミ用と資源ゴミ用の2台で来ることが多いですが、私が住んでいる地域では「生ゴミ」の収集車も来て、合計3台のもとに我々住民は群がりそれぞれ分別してゴミを捨てます。
資源ゴミは下のような写真。

ペットボトル・段ボールなど、特に指定の袋に入れなくても回収してくれます。
ゴミ出しのポイント
多くの地域では、水曜日と日曜日を除く週に5日収集が行われます。
| 項目 | ポイント | 収集場所 | ゴミ収集車は決まったルートを巡回し、回収車の停止地点や時間はアプリで確認できる。 |
|---|---|
| 分別 | 一般ゴミ、資源ゴミ、生ゴミの3種類が基本。資源ゴミはさらに細かく分類される場合がある。 |
| 指定ゴミ袋 | 台北市や新北市などの一部地域では、指定の有料ゴミ袋を使用する必要がある。 |
指定ゴミ袋はコンビニで手軽に購入
台北市や新北市などで義務付けられている指定ゴミ袋は、コンビニやスーパーで簡単に購入できます。
もしちょっと中国語で話せたら、レジで「我要買五公升的垃圾袋」と伝えれば店員さんは分かってくれて5㍑サイズのゴミ袋を出してくれます。

料金は下に示しています(2025年9月の情報 変動する可能性あり)
| 容量(リットル) | 枚数(1パック) | 価格(元) |
|---|---|---|
| 3㍑ | 20枚 | 21元 |
| 5㍑ | 20枚 | 36元 |
| 14㍑ | 20枚 | 100元 |
| 25㍑ | 20枚 | 180元 |
| 33㍑ | 20枚 | 237元 |
| 76㍑ | 10枚 | 540元 |
| 120㍑ | 10枚 | 840元 |
小さめのごみであれば5㍑用のごみ袋でOK。
次のサイズが14㍑と大きくなるので、5㍑をよく活用しています。
20枚入りで36元。×5だと180円相当。

ゴミ収集車アプリ「垃圾車」を活用しよう
上述の通り、台湾でのゴミ捨ては指定の時間に、ごみ収集車へ自分から行く必要があります。
それを逃してしまうと、翌日にするか別の地点まで追いかけていかなければいけません。
台湾生活を始めたばかりの人は、まず「いつゴミ回収が来るか」を把握しておく必要があります。そこで役立つのが、ゴミ収集車追跡系アプリです。
以下は台北市の地域用ですが、このアプリを使えばゴミ収集車の現在地やルート、到着予定時間などをリアルタイムで確認できますよ。
App StoreやGoogle Playで「垃圾車」と検索すると、様々なアプリが見つかると思います。
代表的なものには「台灣垃圾車地圖」や「台北市垃圾車清運地圖」などがあり、お住まいの地域に対応したアプリをダウンロードして活用しましょう。
アプリの見方
私はアンドロイドスマホなのでAndroid版で解説しますが、以下のようなアイコンをタップして起動します。

「Truck map」をタップします。

するとゴミ回収の地点と時間が表示されます。
機能としてはこれだけでシンプルなのですが、ゴミ出しは生活では必須なので「この時間に回収に来る!」と分かっていると安心ですよね。

まとめ

台湾のゴミ出しシステムは、時刻に合わせて自分で出しに行く必要があるので最初は面倒に感じるかもしれませんが、アプリを活用すればどの時間にどこに出せばよいか分かります。
日本のゴミステーションのように、カラスが群がってごみを散らかしていく心配もないのでクリーンなシステムです。ごみのにおいが充満することもなく「このシステム、なかなかいいな!」と思っています。
台湾での快適な生活にアプリを活用してスマートなゴミ出しを実践してみてください。

