パソコンメーカーは幾つもありますが、世界でどのパソコンメーカーが一番人気があるのか、出荷台数はどこが多いのかは気になるところですよね。
この記事では「世界のパソコンメーカーの出荷台数」そして「日本国内での出荷台数ランキング」を複数の市場調査会社(IDC、Counterpoint Research、Gartner、株式会社MM総研、JEITA)をもとに調査してまとめてみました。
そろそろパソコンを買い替えようと考える時に、人気パソコンメーカーの出荷台数ランキングを知っておくと今のトレンドを知ることができますし、なぜ世界中で人気があるモデルなのか把握できます。
Windows10の延長サポートは2026年10月と迫っているので、今後のパソコン選びにご参考ください。
2025年 世界のパソコンメーカー シェアランキング
まずは世界でのパソコンメーカーのランキングを見てみたいと思います。

注記:データはIDC(International Data Corporation)とGartnerが発表した2025年第3四半期の速報値です。複数の調査機関のデータを平均化して表示しています。
出典:IDC Worldwide Quarterly Personal Computing Device Tracker (2025年10月) / Gartner PC Market Share Report (2025年10月)
1. Lenovo(レノボ)

1位はやはりレノボが堅調です。
1984年に中国で設立されたテクノロジー企業で、2005年にIBMのPC部門(ThinkPadなど)を買収して、世界のトップメーカーに躍進しています。
レノボの特徴は、グローバルな供給網とコスト競争力に優れていて、幅広い価格帯の製品を提供しているところですね。
特にビジネス向けブランド「ThinkPad」が、堅牢性、信頼性、打ちやすいキーボードで法人市場やビジネスユーザーにも絶大な支持を得ています。
ビジネス向けPC(ThinkPad)のほかにも、コスパに優れた一般向けPC やゲーミングPC(Legion)など多様なニーズに対応できる製品ラインナップが強みです。
2. HP(エイチ ピー)

2位はHPです。
1939年に米国で設立された老舗 IT 企業。2015年に Hewlett-Packard Companyからエンタープライズ事業を分離して、PC・プリンティング事業を担う HP として再出発しました。
高いブランド力とデザイン性、そして充実したサポート体制が特徴ですね。
特にプレミアムラインの「Spectre」や「Envy」シリーズは、デザインと性能を両立させています。
一般消費者向け、ビジネス向け(EliteBook)など幅広いユーザー層に受け入れられるバランスの取れた製品を提供しています。
Lenovoと同じく法人向けPCに強いのが特徴で、セキュリティ機能や管理性に優れた製品が多く、大企業や官公庁からの信頼が厚い製品を提供しています。
3. Dell (デル)

1984年にマイケル・デル氏によって米国で設立。当初から直販モデルを採用して中間マージンを削減することで、低価格とカスタマイズ性を実現しています。
特徴は BTO(Build to Order)でカスタマイズ性が高いのと、法人向け市場での強さです。
高性能なワークステーション「Precision」やサーバー分野で高いシェアを持っています。
ビジネス・法人向けPC(Latitude、OptiPlex)、高性能モバイルノート(XPS)、ゲーミングPC(Alienware)などを展開していて、直販モデルによるコストパフォーマンスと、迅速なサポート体制が強みのメーカーです。
4.Apple (アップル)

1976年にスティーブ・ジョブズらによって米国で設立。独自のオペレーティングシステム(mac OS)を搭載した「Macintosh」シリーズで有名です。
独自の高性能チップ(Apple Silicon)による高いパフォーマンスと電力効率、洗練されたデザイン、そしてiOS / iPadOS デバイスとのシームレスな連携が最強です。
クリエイティブ分野(動画編集、グラフィックデザイン)や教育市場で圧倒的な存在感を放っています。
5. ASUS (エイスース)

1989年に台湾で設立された PC そして PCパーツメーカー。
マザーボードやグラフィックボードなどのPCコンポーネント分野で高い技術力を持っています。
高い技術力と革新的な製品開発が特徴です。特にゲーミングブランド「ROG(Republic of Gamers)」は世界的に有名で、高性能なゲーミングPCを提供しています。
ゲーミングPC(ROG)、クリエイター向けPC(ProArt)、革新的なモバイルノートPC(ZenBook)など、高性能とコストパフォーマンスを両立させた製品が多いです。
特にアジア市場で強い成長を見せています。
6. Acer (エイサー)

調査では 6位以下のメーカーは「その他」として集計されていて、具体的な順位は公表されていないのですが、過去の傾向や市場の動向から Acer が6位であることは確実とされています。
1976年に台湾で設立。当初は電子計算機から始まり、後にPCメーカーとして成長しました。
一時期は世界第2位のPCメーカーにまで躍進したことがあります。
圧倒的なコストパフォーマンスと、幅広い製品ラインナップが特徴です。低価格帯の製品から、ゲーミングPC、クリエイター向けPCまで幅広く展開しています。
コストパフォーマンスに優れた一般向けPC、ゲーミングPC(Predator)、Chromebook を得意としていて、価格を抑えつつ実用的な性能を持つ製品に強みがあります。
7位以下のメーカーランキングとは?
「その他」に含まれるメーカーには、
・ Microsoft(Surface)
・ Samsung
・ LG
・ Huawei
そして国内メーカー(NEC・富士通・Dynabookなど)が含まれています。
これらのメーカーの世界的なシェアは数パーセント未満で、7位以下の正確な順位は調査会社によって変動していますし公表されていません。
国内パソコンメーカー出荷台数ランキング

NECは「NECレノボ・グループ」に含まれていて、通常はレノボ・ジャパンとNECパーソナルコンピュータの合弁事業として統計では合算して集計されていますが、ここでは分けて表示させています。
| 順位 | メーカー | シェア(概算) | 特徴・備考 |
| 1位 | 約15.9% | 国内ブランドとして長年首位を維持。 | |
| 2位 | 日本HP | 16.9% | 外資系。法人・個人ともに強力。 |
| 3位 | デル | 14.6% | 外資系。直販モデルが主力。 |
| 4位 | 富士通(FCCL) | 14.1% | 国内ブランド。レノボ傘下。 |
| 5位 | dynabook | 9.8% | 旧東芝。シャープ傘下で法人向けが好調。 |
| 6位 | レノボ | 7.7% | 世界シェア1位。ThinkPadシリーズが有名。 |
| 7位 | アップル | 5.9% | Macシリーズ。個人・クリエイティブ層に強み。 |
| 8位 | パナソニック | 3.5% | 「レッツノート」がビジネス層で圧倒的人気。 |
| 9位 | マウスコンピューター | 2.5% | BTO(受注生産)パソコンの国内大手。 |
| 10位 | VAIO(バイオ) | 1.5% | 旧ソニー。現在はノジマ傘下でビジネス特化。 |
| ― | その他(Surface等) | 7.6% | Microsoft Surface、エプソン等。 |
続いて国内での主要なメーカーについて、解説していきますね。
NEC

| 項目 | 詳細 |
| 会社概要・成り立ち | 1979年「PC-8001」を発売した日本のパソコン市場のパイオニア。2011年、中国のレノボと合弁会社「NECレノボ・ジャパングループ」を設立し、現在はレノボ傘下。製品の開発・設計は日本国内(山形県米沢市など)で継続されている。 |
| 主要製品ブランド | LAVIE (ラヴィ) |
| 製品の特長 | 初心者から上級者までをカバーする幅広いラインナップが特徴。特に「LAVIE NEXTREME Carbon」などの超軽量モバイルや、デザイン性の高い一体型デスクトップが人気。 |
| 強み | 国内シェアトップクラスの安心感と、初心者向けのサポート体制が充実。電話やチャットでのサポートが手厚く、マニュアルも親切で、パソコン初心者やシニア層に強く支持されている。 |
富士通 (FCCL)

| 項目 | 詳細 |
| 会社概要・成り立ち | 1981年「FM-8」を発売。2018年にレノボ傘下となり、製品の開発・製造は日本国内(島根県出雲市など)で継続されている。 |
| 主要製品ブランド | FMV / LIFEBOOK |
| 製品の特長 | 徹底した「ユーザーフレンドリー」な設計思想が特徴。特に「LIFEBOOK UHシリーズ」は世界最軽量クラスのモバイルPCとして有名。キーボードの打ち心地や、細部にわたる使い勝手にこだわった設計が評価されている。 |
| 強み | 堅牢性(壊れにくさ)ときめ細やかな配慮が強み。高齢者や学生向けの配慮が行き届いたモデルが多く、高い耐久性を持ち、ビジネス用途や長期間の使用を前提とするユーザーに選ばれている。 |
dynabook(ダイナブック)

| 項目 | 詳細 |
| 会社概要・成り立ち | 1875年創業の東芝のパソコン事業が起源。1985年に世界初のラップトップPC「T1100」を発売した「ノートPCの先駆者」。2018年にシャープの子会社となり、現在はシャープおよび親会社の鴻海(ホンハイ)グループ傘下で事業展開。 |
| 主要製品ブランド | dynabook |
| 製品の特長 | ビジネス向けの堅牢なモバイルPCから、家庭向けのスタンダードPCまで幅広く展開。特に法人市場では、高い信頼性と耐久性が求められる現場で多く採用されている。 |
| 強み | 長年のノートPC開発で培った技術力が強み。高密度実装技術と放熱技術に優れており、自社工場での厳しい耐久テストをクリアした高い信頼性が特徴。 |
mouse(マウスコンピューター)

| 項目 | 詳細 |
| 会社概要・成り立ち | 1993年に創業したMCJグループの中核企業。広告で知名度を上げ、現在は国内BTO(受注生産)メーカーの最大手。長野県飯山市の工場で組み立てを行う「飯山生産」が強み。 |
| 主要製品ブランド | mouse (一般), G-Tune (ゲーム), DAIV (クリエイター) |
| 製品の特長 | コスパが高い。ユーザーの用途に合わせてCPUやメモリ、ストレージなどのパーツを細かくカスタマイズできるため、無駄のない構成で高性能なPCを入手できる。 |
| 強み | 24時間365日の電話サポートと高いコスト競争力が特徴。BTOメーカーでありながらサポート体制が手厚く、最新のハイスペックPCを安価に提供できる点が支持されている。 |
VAIO(バイオ)

| 項目 | 詳細 |
| 会社概要・成り立ち | 1996年にソニーのパソコンブランドとして誕生。高いデザイン性で一世を風靡、2014年にソニーから独立し「VAIO株式会社」として再出発。2025年現在はノジマ傘下で事業を継続。 |
| 主要製品ブランド | VAIO |
| 製品の特長 | 長野県安曇野市の本社工場で最終工程を行う「安曇野FINISH」による高い品質管理が特徴。 |
| 強み | デザイン性とモバイル性能が強み。ビジネスマン向けのインターフェース(端子類)が充実していることや、軽量・薄型でありながら高い堅牢性を誇る点が、プロフェッショナル層に評価されている。 |
初心者におすすめのメーカー
パソコン初心者の人がメーカーを選ぶ際に重視すべきは、「サポート体制の充実」「コストパフォーマンス」「使いやすさ」の3点です。これらを総合的に考慮すると、以下のメーカーが特におすすめできます。
| おすすめ度 | メーカー | おすすめ理由 |
![]() | 高いコストパフォーマンスと幅広い選択肢。同等のスペックであれば国内メーカーよりも安価に購入できることが多いです。 特にLenovoは価格と性能のバランスが優れています。価格を抑えつつ高性能PCを求める初心者におすすめです。 | |
![]() | Fujitsu | サポート重視であれば、国内メーカーならではの圧倒的な安心感。 電話サポートや訪問サポートが充実しており、マニュアルも日本語で分かりやすく、パソコン操作に不慣れな初心者にも安心できる選択肢です。初期設定やトラブル対応に不安がある方に最適です |
![]() | Apple(Mac OS) | シンプルで直感的な操作性が特徴。Windowsとは異なる mac OS ですが、操作が直感的でセキュリティも強固。 iPhoneやiPadなど他のApple製品との連携が非常にスムーズで、既にApple製品を使っている方におすすめ。ただWindows PCに比べて価格は高め設定です。 |
初心者向け PC メーカー選びのポイントまとめ
❑ 価格が抑えられつつ、性能の良いパソコンを追求するなら → Lenovo がおすすめ !
❑ 手厚いサポート体制を重視するなら → NEC または 富士通
❑ 既にApple製品を使っていて、デザインや操作性を重視するなら → Apple



