LINEの機能の一つである「送信取消」機能が、2025年10月下旬から大きく変更されることになりました。
これまで送信後24時間以内であればメッセージの取り消しができていたのが、今後は1時間以内に短縮されるということなんです。
この記事ではこの仕様変更の背景やLINE運営者側の意図、そして他社の主要メッセージアプリではどのような対応なのか比較しながら解説していきます。
公式での発表
今回の仕様変更に関するLINEヤフーの公式発表は、以下のLINEヘルプページで確認できます。
“ユーザーの皆さまのご利用状況を踏まえ、2025年10月下旬からメッセージの送信取消可能期間を順次変更いたします。
※本変更は、日本およびタイに限定して実施されます
■ 変更内容
変更前:送信から24時間以内のメッセージを取消可能
変更後:送信から1時間以内のメッセージを取消可能 “
LINE「送信取消機能」変更の概要

いつから実施されるの?
LINEの「送信取消機能」の短縮は 2025年10月下旬から順次適用されるということです。具体的な日付は明記されていないので、LINEアプリのアップデート情報に注意する必要がありそうです。
対象となる地域はすべて?
今回対象となるのは日本とタイのユーザーのみとされています。
LINEの機能は主にアカウントに紐づく国や地域設定に依存しているので、例えば台湾で日本の携帯電話でLINEを使っている方も影響を受けると考えられます。
LINE運営者側の意図とは?
LINEヤフーは今回の変更について「ユーザーの利用状況を踏まえた」ものと説明しています。
「送信取消機能」は誤送信に対応するために2017年12月に導入されましたが、実際の利用ではほとんどのユーザーがメッセージ送信後1時間以内にこの機能を利用していると見たということなんでしょうね。
つまり「24時間の猶予時間は不要」というのが運営者側の見解のようです。
使いやすさはどうなる?

今回の変更は賛否が分かれるところだと思います。

「誤送信に気づくのは大抵すぐだから1時間で十分」
「送信後すぐに使うから影響はない」
確かにメッセージの誤送信は気づいたらすぐに対応することが多いので「1時間以内で十分だ」と感じるユーザーもいます。
逆に…

「24時間あったからこそ助かった場面があった」
「気づいた時には手遅れになりそう…」
「改悪すぎる」
このようにメッセージを送信したことをしばらく忘れていたり、後から内容が不適切だったことに気づいたりするケースもあると思うので、そういうユーザーにとって1時間という制限は厳しく感じられるかもしれません。
「送信取消」機能と「削除」の違いについて
LINEには「送信取消」とは別に「削除」機能もありますが、この2つは全く異なる機能です。
この二つの機能の詳細な違いについては別の記事で解説していますので、そちらをご参照ください。
他社アプリでの「送信取消」機能は?

LINEは今後「送信取消」機能を1時間以内にしていくようですが、他の国で使われている主要なメッセージングアプリでの制限はどうなっているかも気になったので調査してみました。
| 他社メッセージングアプリ | 「送信取消」機能について |
| 「全員から削除」機能は、送信後2日と12時間以内であれば利用可能。 | |
| メッセージの「送信取消」は送信後2分以内に限定されている。 | |
| Facebook Messenger | 「送信取消」機能は送信後10分以内に限り利用できる。 |
| KakaoTalk | 「送信取消」機能は送信後24時間以内に利用可能。(以前は5分以内だったがアップデートにより大幅に延長) |
| 「送信取消」は送信後2分以内に限定。 |
他のメッセージアプリと比較してみると LINEの1時間以内という制限は特別厳しすぎるというものではなく、中間の位置づけと言えるかもしれませんね。
まとめ

LINEの「送信取消機能」が24時間から1時間に短縮されるということなので、ユーザーとしては誤送信に気づいたらすぐに取り消す習慣をつけることがより重要になってくると思います。
「送信」操作は相手先を確かめてより慎重に行うようにして、誤送信を極力減らすように気をつけていきたいものですね。

