
メールのパスワードは、複雑で長いものにしているので大丈夫ですよ!
自分のメールアカウント、推測されにくいパスワードを設定しておけば大丈夫だと過信していませんか?
もしそうだとしたら、かなり危険な状態です。
この記事では、なぜパスワードだけが危険なのか、そして 二段階認証(2FA) や パスキーがどれほど安全なのかを、設定方法とあわせて説明します。
この記事では次の3点を整理します。
● パスワードだけが危険な理由
● 二段階認証(2FA)は十分安全なのか
● パスキーはより安全なのか
パスワードだけではなぜ危険なのか?

サイバー攻撃による企業の個人情報流出や不正ログインが、頻繫に起きていることを見聞きしますよね。
つまり、どんなに長い複雑なパスワードを作って注意していたとしても、外部に漏洩することは十分ありえる! わけです。

もうすでにどこかで、自分の個人情報は漏洩しているかもしれません。
きっと皆さんも銀行やオンラインショッピングなど、メールアカウントをいろんなサービスに登録していることと思います。
ですので、メールアカウントとパスワードが漏れてしまうと大変な被害を受けることになります。
どんなに複雑なパスワードを設定しても、下記のような危険があります。
■ 流出リスク
サービス側の情報漏洩が起きれば、アカウントとパスワードごと流出してしまう可能性があります。
■ フィッシング攻撃
本物にそっくりの偽サイトに誘導されて、本人がパスワードを気づかずにそのまま入力してしまうケースがあります。そうなるとパスワードの複雑さは関係なく、不正な第三者の手に渡ってしまいます。
■ パスワードの使い回し問題
上記のようにどこか1つのサービスでアカウントとパスワードが漏れてしまうと、他のサービスが芋づる式に突破される危険があります。
なので「パスワードだけでの保護」は絶対にしてはなりません!
パスワードが外部へ漏れるとどうなるか?

パスワードが漏れるということは、その情報をつかんだ第三者は簡単にログインして情報を見ることができるということになります。
まず単純に、プライベートなメール本文が全て閲覧されてしまうことになります。
それだけではなく、銀行やショッピングサイトのアカウントが第三者の手に渡ると、本人に成り済まして購入されたり、住所、生年月日など個人を特定する情報全てが盗まれることになり、被害が発生することが考えられます。
連絡先も登録している場合は、連絡を取っている相手にも被害を拡大させてしまうことになりますよね。
どのようにアカウントを保護すべきか?
ということは、大切な個人情報が詰まったアカウントを保護するために、パスワードだけではなく「もう一段階加えて、より強固にするべき」だということです。
もちろん完璧な対策というものはありません。
でもパスワードに加えて、スマホやタブレット機器の認証アプリを使って二段階認証を導入するのは、かなり有効な保護対策になります。
二段階認証(2FA)とは?

二段階認証とは「パスワード + 別の認証要素」の組み合わせです。
不正な攻撃者にあなたのパスワードが漏れたとしても、第二要素を突破できなければログインできないわけです。
2FA には種類がありますが、最も安全性が高いのは 認証アプリ(Authenticator)を使う方式 です。
代表的なアプリには以下のようなサービスがあります。
・Google Authenticator
・Microsoft Authenticator
・Authy(マルチデバイス対応)
● 使い捨てパスコードが30~60秒ごとに変わる
● コードは端末(スマホ・PC)内だけで生成されるので、通信で盗み見されることはない
● フィッシングサイトがコードを盗んでも時間が短く悪用は極めて困難
以下では Google認証システム「Google Authenticator」の設定の仕方を解説します。

認証コードは毎回入力するのは面倒くさい
認証コードを毎回入力しないように設定できます。共同で使用しているパソコンでなければ、パソコンに記憶させて2回目のログインには認証コード入力を省略できます。
認証アプリはApp store や Google playからダウンロードしておきましょう。「authenticator」と検索して、「Google Authenticator」を選択してインストールしておきます。

二段階認証の設定方法
今回は保護したいGメールアカウントにログインしている状態から設定を説明します。
2段階認証プロセスをクリックします。

QRコードが表示されます。

スマートフォンにダウンロードしたGoogle認証アプリを起動します。
右下のプラスボタンをタップしてから「QRコードをスキャン」でカメラで読み取ります。
QRコードを読み取るとスマートフォンの画面上にアカウントが追加されて、6桁の数字が表示されます。
これで設定は完了しました。ブラウザ(パソコン本体)に記憶させることができるので、次回以降のログイン時にはコードの入力を省略させることができます。
アカウントの保護 まとめ

パスワードだけでアカウントを守る時代はすでに終わっています。
2025年現在、メールアカウントの保護に必要なのは次のどちらかです。
・認証アプリを使う二段階認証
・パスキーによるパスワードレス化
設定は数分で終わりますが、安全性は桁違いに向上します。
最も狙われやすいのはメールアカウントなので、早めの導入が実質的な「必須対策」になります。
これを機に自分のメールアカウントを確実に守ってください












