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ビジネスノートパソコンの代表格は、やっぱり Lenovo の「ThinkPad」
その中でも「Eシリーズ」は、手ごろな価格帯で高スペックなコスパ最強モデルで人気です。

私も現に2年以上使っていますし、ThinkPad全シリーズはいつも価格チェックしています。
でもいろいろ調べていくと「ThinkPad Eシリーズは壊れやすいらしい」などの評判もあるので、購入を検討している方にとっては不安になると思います。
まず結論から言ってしまうと、ThinkPad Eシリーズが「故障率が高い」という統計データはどこにも存在しません。
少なくともメーカーのLenovoは、シリーズ別の故障率を公開していません。まぁ当然のことですよね。
それでもネットで見かける、
「ThinkPad Eシリーズ 壊れやすい」
「1年以内に壊れた」
「ヒンジが緩くなった」
「USB-C充電が故障した」
という声はあるわけで、実際にどうなのか気になるところだと思います。
この記事では、
「Eシリーズは壊れやすい」の真相
「Eシリーズは避けるべきモデル」かそれとも「上位機種を選ぶべき」か
を判断できるように解説していきます。
そもそも「故障率の正確な統計」は存在しない
まず冷静に考えると、ThinkPadに限らずノートパソコンの故障率を正確に出すのは、ほぼ不可能だということは想像できると思います。
正確な故障率を出すのが難しい理由
正確な故障率を出すのが難しいポイントとしては、
・故障しても報告しないユーザーが多数いる。
・故障せず使えているユーザーは、わざわざ報告することは少ない。
・SNSやレビューでは「故障した・壊れた」の声が集まりやすい。
・法人利用の故障データは非公開。
・使用環境の差の大きさは測れない。
という理由が挙げられます。
皆さんの中で、ノートパソコンを使っていて「〇カ月目で壊れた!」とか「3年使っているけど壊れていない」などをSNSやメーカーにレビューする人ってどれくらいいるでしょうか?
それにネガティブなレビューもどこまで本当か確かめようがありませんし、ネガティブなイメージや声は拡散されやすいというのもあります。
使用環境の差

例えば、
毎日満員電車で持ち歩く人
据え置きで使う人
高温環境で使う人
開閉回数が多い人
では、同じモデルでも寿命が違ってくるのはイメージできますよね。
なのでネット上の「壊れた」という声があっても、その人がどんな使い方をしていたのかは分かりません。
乱暴に扱っている人と、丁寧に扱っている人とでも違います。
つまりネット上の情報だけでは、「Eシリーズは壊れやすい」と断言する根拠にはならないということです。
「壊れやすい」と言われる理由
次に「Eシリーズ」が、マイナスイメージに見られやすい理由を検証してみます。
理由1.EシリーズはThinkPadのエントリーモデルだから

ThinkPad は現在7種類に分類されていますが、その中でEシリーズはエントリーモデルという位置付けです。
上位シリーズの
ThinkPad Tシリーズ
ThinkPad X1シリーズ
ThinkPad Pシリーズ
と比べると、コスト削減の影響が出てくるのは当然です。
特に差が出てくるのが以下の部分です。
◉ 筐体素材
◉ ヒンジ剛性
◉ 内部フレーム
◉ 軽量化設計
◉ 放熱設計

「ヒンジ」とは、画面(ディスプレイ部)とキーボードをつなぐ蝶番のことです。画面を開閉するとヒンジに負荷がかかります。ヒンジの作りが甘いと、
・画面がグラグラする
・好みの角度で止まらず、勝手に閉じたり開いたりする
・異音が出てくる
・最悪、ヒンジ部の筐体が割れる
といった症状が出ることがあります。
高価格帯のモデルでは金属製の補強パーツが使われ、ヒンジ周りが頑丈に作り込まれるのは確かです。
また上位モデルの天板ではカーボンやマグネシウム合金が使われていたりしますが、EシリーズではABS樹脂が主体です。
ABS樹脂とは、家電製品やおもちゃ・自動車の内装パーツなどにも広く使われている、ごく一般的なプラスチック素材です。
加工しやすく、コストを抑えられるのがメリットで、適度な強度もあるので決して「悪い素材」ではありません。
ただ上位モデルによく使われるカーボン(炭素繊維)やマグネシウム合金は、
・同じ厚みでもABS樹脂より軽くて強い
・たわみ(歪み)に強い
・衝撃を受けたときに割れにくい
という特性があるので素材のグレードはやはりワンランク上です。
加工が難しい素材なので、製造コストもそれだけ高くなります。
体感だと、ABS樹脂のEシリーズは「手で押さえるとややたわむ感じがある」程度で、日常使いで不安になるほどのもろさではないです。
あくまで「上位モデルと並べて比べると差を感じる」というレベルであって、ABS樹脂自体が安っぽくて壊れやすい素材というわけではありません。

| 筐体素材 | 特徴 | |
| X1シリーズ | カーボン・マグネシウム合金など | 最軽量・最高剛性クラス |
| Tシリーズ | 一部カーボン/アルミ | 剛性と軽さのバランス型 |
| Eシリーズ | ABS樹脂主体、アルミを採用するモデルもあり | コスト重視、適度な強度 |
理由2. 過去に特定のEシリーズでトラブルがあった
また「壊れやすい」と言われる原因にもなった2020年発売の E15 Gen 2 と E14 Gen 2 で報告されたUSB-C給電トラブルが過去にありました。
これらのモデルで、
・突然充電できなくなる
・修理後も再発した
という問題が実際にあったんですね。
その後 Lenovoもこの問題を受けて、USB-C端子からの充電に関する不具合を防ぐためのBIOSと電力制御用ファームウェアの重要アップデートを公式に案内しました。
こうした特定モデルでトラブルがあったのも影響して、「Eシリーズは壊れやすい」というイメージがついてしまうきっかけにはなりました。
それに古いEシリーズでは、ヒンジあたりの弱さや筐体とパームレストのたわみを指摘する声もありました。
でも最近のEシリーズでは改善されていて良い評判も多く、「かなり品質が良くなった」と評価されているのも事実です。
ThinkPad Eシリーズは”避けるべき廉価モデル”か?
「安いモデル = 壊れやすい」という単純な発想も、Eシリーズの評判に影響するかと思います。
でも現時点での評価や、これまで私自身2~3年使ってきた結論としては
「価格の割に、堅牢で信頼できるモデル」
と言えます。
もちろん、Eシリーズは「絶対に壊れることはない」なんて保証できませんし、たまたま外れの個体にあたることはありえます。
それでも Eシリーズの多くはMIL規格(MIL-STD-810H)に準拠していて、一般的なノートPCと比較すると十分な耐久性を意識した設計になっています。
実際に
キーボード品質
メンテナンス性
部品交換性
は、同じ価格帯のIdeaPadよりも高く評価されることが多いです。

つまりEシリーズは、
「ThinkPadブランドの中では最も手頃な価格帯」ではありますが
「一般的な安価なノートPCよりは堅牢で信頼できる」
という立ち位置にあります。
ですので「安かろう悪かろう」と切り捨てるのは早計です。
「壊れそうで不安だからTシリーズ」は正解ではない
それでも「Eシリーズは安いから不安。Tシリーズなら安心」と考えたくなるかもしれません。
でも実際には、
据え置き中心
持ち運び少なめ
自宅利用メイン
という使い方だと、はっきり言って Eシリーズも十分長持ちします。
むしろ上位シリーズの価値は「壊れにくさ」というよりも
軽量性
モバイル性
バッテリー持ち
剛性感
長期法人運用への対応
修理体制の充実
これらの部分です。
「壊れにくさ」だけを理由に、必要以上に高いシリーズを狙う必要はないです。
上位モデル( T / X1シリーズ)を選んだ方がいい人とは
でも以下に当てはまる人は、Tシリーズや X1 シリーズを選ぶ価値は十分にあると思います。
◉ 毎日持ち歩く人
持ち運びの回数が増えると、ヒンジや筐体・端子・基板への負荷が当然大きくなっていきます。
毎日カバンやリュックに入れて移動するスタイルなら、上位機種の堅牢性がかなり発揮します。
◉ 5年以上使うことを想定している人
上位機種は放熱や部材品質・ヒンジ設計・内部フレームが強化されていて、長期で使うと差が出てくる部分にはなります。
◉ 仕事で業務を絶対に止めたくない人
特に法人向けの上位ThinkPadは、保守体制・部品供給・修理性の面でも優遇されています。
最近ではThinkPad TシリーズがiFixitで高い修理性評価を受けていて、上位モデルには「壊れたときの安心感」があります。
Eシリーズで十分か?それとも上位モデルが必須か?
| 使い方 | おすすめモデル |
| 自宅やオフィスで据え置きが中心 | Eシリーズで十分 |
| 頻繁に持ち運ぶ 最高の耐久性と軽量性、バッテリー持ちを重視 | Tシリーズ以上を推奨 |
| 5年以上の長期利用を想定 | Tシリーズ以上を推奨 |
| クリエイティブ作業が中心 | Tシリーズ・X1シリーズを推奨 |
| コストを抑えつつ高スペックを求める | Eシリーズが最適 |
14型
◉ ThinkPad E14 Gen 8 (14型 Intel) ¥ 201,520~
◉ ThinkPad E14 Gen 7 (AMD) ¥131,032~
◉ThinkPad E14 Gen 7 IAL(14型 Intel) ¥ 149,402 ~
◉ThinkPad E14 Gen 7 ILL(14型 Intel) ¥158,840~
◉ ThinkPad E14 Gen 6 (AMD) ¥140,690 ~
16型
◉ ThinkPad E16 Gen 4 (16型 Intel) ¥ 201,520~
◉ ThinkPad E16 Gen 3 (AMD) ¥ 133,001~
◉ ThinkPad E16 Gen 3 ILL(16型 Intel) ¥ 150,260 ~
◉ThinkPad E16 Gen 3 IAL(16型 Intel) ¥ 160,446 ~
◉ ThinkPad E16 Gen 2 (AMD) ¥140,690 ~
【2026,5/20 更新】価格は常に変動しています。
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ThinkPad Eシリーズの壊れやすさ―まとめ
ThinkPad Eシリーズの耐久性をまとめてみると、以下のようになります。
・「安いから作りが雑」という粗悪モデルでは決してない。
・ただ、上位ThinkPadの剛性・品質で差があるのは確か。
・過去モデルにトラブルはあった (2020年発売のE15 Gen 2など)
・ネット上の「壊れた」という報告だけで正確な故障率は判断できない
まとめると ThinkPad のシリーズを検討する時に、「壊れにくさ」だけを理由にEシリーズを避ける必要はないということです。
でもやはり、
・毎日持ち歩く
・長期運用したい
・仕事で絶対に止めたくない
・剛性感を重視する
・クリエイティブ作業で最高のディスプレイ品質や最高スペックを求める
そんな使い方の人であれば、ぜひ Tシリーズや X1シリーズを選んでください。
いずれにしても ThinkPad Eシリーズは、「据え置き中心で、コストを抑えつつ ThinkPadの最高の打鍵感を味わいたい人」にとっては裏切らない逸品になるはずです。
