格安SIMとしてIIJmio は実際に使ってみるとどうか気になるところだと思います。
この記事では、格安SIMサービスの IIJmio を数年間利用してみて分かってきたメリット・デメリットを解説します。IIJmioへの乗り換えを検討している方はご参考ください。
結論から言うと、IIJmioは格安SIMとして満足度の高いサービスを提供していると感じました。
〇 メリット | ✖ デメリット |
〇 料金プランが安くてリーズナブル 〇 2GB~55GBまで細かい区分の料金プラン 〇 乗り換えキャンペーンでスマホが特価 〇 docomo回線・au回線に対応 〇 余剰データ翌月繰り越しがある 〇 低速モードがある 〇 「バースト機能」で低速時の読み込みが速い 〇 データ追加オプションが安い 〇 通話料が通常の半額 | ✖ 昼の時間帯の回線速度が遅め ✖ 初期費用が発生する ✖ 低速モードで一定容量を超えると制限あり ✖ 海外ではインターネットは使えない ✖ データ使い放題プランはない |
メリット・デメリット それぞれの詳細を解説していきます。
IIJmioのメリット・魅力的なところ

まずは使ってみてとても良かったところ、魅力だった部分を挙げていきます。
料金プランが安くてリーズナブル

IIJmioの魅力はなんといっても料金が安いところ。
こちらがIIJmio ギガプランの基本料金です。
(キャンペーンで料金がさらに安く提供されていることがあります)
IIJmio | 2GB | 5GB | 10GB | 15GB | 25GB | 35GB | 45GB | 55GB |
音声SIM | 850円 | 990円 | 1,500円 | 1,800円 | 2,000円 | 2,400円 | 3,300円 | 3,900円 |
音声SIMの2ギガのプランで、「月額850円から」という格安で利用できるので安心して乗り換えられるのがいいところですね。
維持費がお手ごろで安いので、ちょっとお試しに格安SIMを使ってみよう!という方にとってお手軽感覚で始められます。
初めての格安SIMとしては IIJmio がおすすめです。
2GB~55GBまで細かい区分の料金プラン
上記の料金プランの表のようにデータ容量が 2GBから55GBまで細かく区分化されているので、自分の使い方に合ったプランを選べて無駄が少ないというメリットがあります。
ただ30GB以上使うという場合では、楽天モバイルでは税込3,168円で容量を無制限で利用できるので、利用環境によりますが、毎月のデータ容量は大めの方、使い放題を希望する方は楽天モバイルを検討したほうが良いかもしれません。
乗り換えキャンペーンでスマホが特価で入手できる

IIJmioでは乗り換え時の端末セットのキャンペーンがかなり魅力です。
年間通じて乗り換えキャンペーンが実施されているので、スマホを4~5年ほど使ってきて「そろそろ買い替えをしよう」と検討している方はIIJmioでの端末セットのMNP乗り換えがおすすめです。
特にAndroidスマホのラインナップが充実しています。
もしiPhoneをお探しであれば、IIJmioでは中古iPhoneが格安で販売されているのでそちらをチェックできます。
docomo回線・au回線を選べる
IIJmioでは回線を docomo か au のどちらかを選択できます。どちらを利用しても金額は変わりません。自分がこれまで利用してきた回線、あるいは自分の活動で繋がりやすい回線を選べます。
SoftBank回線の格安SIMで繋がりやすいのはLINEMOです。
余剰データ翌月繰り越しがある
IIJmioでは一か月のデータ容量で使い切らなかった分は、翌月へ繰り越せます。
当月使い切れなかったデータ容量を次の月に無駄なく使えるのでとても助かります。
「低速モード」にする機能がある
「低速モード」とは、手動でデータ消費量を節約するモードに切り替えられる機能のことです。
低速モードにすると速度が文字通り低速になって、最大通信速度が300kbpsに落ちますが、月間の契約データ容量は消費されずにすみます。
データ容量を節約して使いたいとき・通信速度が少々遅くても大丈夫という時などは低速モードをオンにして利用すれば、遅いながらもネットは使えますし、データ消費を抑えられて安心です。
「バースト機能」で低速でもページ読み込みが速い
IIJmioでは「バースト機能」が装備されているので、低速モードでも最初のアクセスの一定量が高速通信になります。
ふつう低速モードになるとサイトのページ表示だけでも読み込みに時間がかかって開けないということもありますが、バースト機能があるのでテキストメインのサイトの閲覧やメール・LINEでのやり取り、Google Mapの表示などはある程度利用できるので助かります。
データチャージ(クーポン追加)が安い
IIJmioでは、データ容量が不足してチャージしたい時にWebから 1GB /220円 でチャージできます。
チャージした後は即反映されます。
ちなみに購入後の取り消しは不可です。
チャージ分の有効期限は当月末日で、翌月に繰り越せません。
通話料が通常の半額
他社での通話料は通常 22円/30秒ですが、IIJmioでは専用アプリなどを使わず11円/30秒で利用できるのも強みです。
ちなみに楽天モバイルでRakuten link アプリからの発信で国内の通話がかけ放題になります。楽天モバイルが利用エリアで繋がりやすいかによりますが、電話番号を使った発信を頻繁に利用する方は楽天モバイルの利用を要チェックです。
IIJmioのデメリット・注意点

IIJmioにはデメリット・注意すべきポイントもあります。これらを把握したうえで検討すると良いと思います。
昼の時間帯の回線速度が遅め
IIJmioは昼間の時間帯が遅めという定評があります。
全ての時間で細かく測定してはいませんが、実際に幾つか測定してみた画面を共有します。
また速度測定アプリや環境によって結果は異なるので、この数値がすべてではないことをご了承ください。
午前中に測定。アップロードが遅めなのは気になりますが、90Mbps超えというのはなかなか速いです。

10時前に測定。速度は落ちたものの快適に使えるレベルです。

問題のお昼台の時間帯に測ってみました。
12時過ぎに見てみたところ、ダウンロードが46Mbpsで「あれっ?けっこう速いのでは?」と感じましたが…

しばらくして12時台後半にも測定。かなりスピードが落ちていて10Mbps以下になるとなかなか厳しいですね。

いつでも同じ結果になるということではないので、あくまで参考値です。
初期費用が発生する

IIJmioの初期費用としては「事務手数料」+「SIMカード発行手数料」が必ずかかってくるという点に注意する必要があります。
料金 | |
事務手数料 | 3,300円 |
SIMカード(eSIM)発行手数料 | タイプD 433円 タイプA 446円 音声eSIM タイプD 433円 音声eSIM タイプA 220円 |
契約時に3,500~3700円ほど費用が発生するということも考えに入れて、乗り換えを検討する必要がありますね。
ただ IIJmioでは初期費用が割引きされるキャンペーンがたびたび開催されているので、そのタイミングを見て乗り換えるとお得になるので、ぜひ公式サイトをチェックしてみてください。
低速モードで一定容量を超えると制限あり
これはデメリットと言うよりも注意点になりますが、IIJmioの低速モードではデータ容量を消費せずに利用できますが、無制限に使えるわけではありません。
3日間で366MB以上を使うと速度が規制されるので注意が必要です。(通信規制中の速度は公開されていませんがかなり遅いです)
この規制は3日間の通信量が「366MB」を下回った翌日に解除されます。
海外ではインターネットは使えない

IIJmioは国際ローミングに対応しているので、海外での音声通話とSMSが利用できますが、インターネットの接続はできません。
また海外で電話とSMSの発信着信はできますが、海外ローミングは高いので高額請求に注意が必要です。
海外でインターネットを繋げることができる格安SIMとしては、楽天モバイルがとても便利です。
データ使い放題プランはない
IIJmioではデータ容量使い放題のプランはありません。
55GB以上使うことがある方・データ容量を気にせずに動画視聴などを楽しみたいという方は楽天モバイルが3,168円で使い放題で利用できます。
IIJmioが向いている人
以上のメリット・デメリットを踏まえたうえで、「IIJmioが向いている方とは」をまとめると下記の通りです。
まとめ

サブ機でIIJmioを使っていますが、やはり費用面で維持費が安いこと、通信面(docomo回線利用)でも安定していること、乗り換えと同時に端末セットが格安だったことも含めてサービスにとても満足しています。
お昼間の時間帯が速度が落ちますが、その時間帯はWi-Fi を利用していたり、テザリング利用で乗り切れば特に問題はないです。
定期的にキャンペーンが開催されていて、基本料金よりもさらに数カ月割引になるなどもあって、キャンペーンをチェックしながら今の格安SIMを乗り換えるタイミングを見計らうと良いと思います。
